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南中部沿岸地方クアンガイ省人民委員会は8日に開催された同省人民評議会で、同省のリーソン島とベー島を訪れる観光客から観光料を1人あたりそれぞれ10万VND(約480円)、5万VND(約240円)徴収する案を提出し、9日に採択された。
観光料は国籍を問わず一律だが、◇6歳未満、◇特別重度障がい者、◇リーソン島住民は無料。また、◇6~16歳、◇社会優遇制度の適用者および重度障がい者、◇高齢者、◇省内の学生(登録されている学校に限る)は50%割引となる。徴収された観光料は遺産保存にかかる経費に充てられる。
リーソン島には国家歴史文化遺産4件、国家無形文化遺産1件を含む24件の多様な遺産があり、観光開発が進められてきた。しかし、同省リーソン郡人民委員会のグエン・クオック・ベト主席は、リーソン島が持つ可能性は十分に発揮しきれていないと指摘する。
評議会では観光料の額が高すぎるとの意見も出たが、同省人民委員会と財政局は慎重に検討を重ねた上で算出した額だと回答した。観光料の徴収により、リーソン島の環境や遺産の保全や博物館の維持管理、インフラ整備、その他のサービスの発展の一助となることが期待される。
リーソン島はクアンガイ省の本土から15海里に位置し、面積10km2、本土からは高速船で30~45分ほど。2018年に島を訪れた観光客は23万人に上り、観光収入は2760億VND(約13億円)だった。2019年は年初から12万3500人が島を訪れている。