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ベトナムのサッカー少年ザー・フン君(8歳)は3月21日、元英国代表MFのデビッド・ベッカム氏(46歳)とオンラインで交流する機会を得て、得意のリフティングを披露した。2000回を軽く超えるフン君のリフティング技術に驚いたベッカム氏はサイン入りボールをプレゼントすると約束した。
紅河デルタ地方ハティン省タックハー郡出身のフン君は現在、小学3年生。ベッカム氏とのオンライン交流は、某保険会社のセールスマンであるマイ・バン・トーさんとフン君の“小さな賭け”から始まった。トーさんは3月半ば、友人の息子(フン君)がリフティングをしている動画をSNSで見つけて、「もし2222回できたら、特別なプレゼントをあげるよ」と持ち掛けた。
父親からそれを聞いたフン君はその日から猛練習を積み、1週間後にはリフティングが2500回以上も出来るようになった。まさか達成できるとは思っていなかったトーさんは、急いでプレゼントを用意。友人からフン君がサッカー用シューズを欲しがっていると聞いて、すぐに贈った。しかし、特別なプレゼントとしては物足りないと感じ、何かないかと苦慮。
ちょうどその時、トーさんが働く保険会社が、アフターコロナで立ち上がるベトナム人の精神を体現するためのイベントとして、世界最大のソンドン洞窟(北中部地方クアンビン省)の探検に挑む10人を募集していた。このイベントにブランドアンバサダーとして参加していたのがベッカム氏だ。
「これだ!」と確信したトーさんは、さっそく会社に掛け合って、フン君とベッカム氏のオンライン交流の場をセッティング。フン君はこの席でベッカム氏と交流し、得意のリフティングを披露。ベッカム氏は「驚いた。左右両足でうまく蹴れているね。僕もベトナムに行って君とボールが蹴りたいよ」と話し、サイン入りボールを贈ることを約束した。
オンライン交流を終えたフン君は現在、サイン入りボールが届くのを今か今かと待っている。プロサッカー選手を目指しているフン君のアイドルは、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(マンチェスター・ユナイテッドのエースナンバーである背番号7をベッカム氏から引き継いだ)。因みに、Vリーグではホアン・アイン・ザライ(HAGL)を応援しているとのこと。