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東京2020パラリンピックは大会3日目となる8月26日に、パワーリフティング男子49kg級(運動機能障害)の競技が行われ、ベトナムのレ・バン・コン選手(37歳)が173kgを上げて、今大会ベトナム勢メダル第1号となる銀メダルを獲得した。
173kgは金メダルを獲得したヨルダンのオマル・カラダ選手(40歳)と同記録だったが、体重でレ・バン・コン選手のほうが0.1kg上回っていたため、同記録の場合に体重が軽い選手を高順位とするルールに則り、レ・バン・コン選手が銀メダルとなった。
レ・バン・コン選手とオマル・カラダ選手は、前回のリオ大会でも金メダルをかけて争ったライバル。この時はレ・バン・コン選手が183kgを上げて、パラリンピック新記録および当時の世界新記録を樹立し、ベトナム人史上初の金メダルを獲得。一方のオマル・カラダ選手は銀メダルとなっていた。
その後、レ・バン・コン選手は2017年にメキシコで開かれた世界選手権で183.5kgを上げて自身が持つ世界記録を更新。東京パラリンピックでは2大会連続の金メダルが期待されたが、大会前に肩を負傷し、ベストなコンディションではなく、惜しくも銀メダルという結果に終わった。