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ベトナムサッカー1部ハノイFC所属の同国代表DFドアン・バン・ハウがオランダ1部SCヘーレンフェーンに期限付き移籍することが決まり、2日にオランダで記者会見が開かれた。移籍期間は1年で、買取オプション付き。背番号は「15」に決まった。現時点の同選手の市場価値は約150万ユーロ(約1億7400万円)となっており、ベトナム人サッカー選手で最も高い。
弱冠二十歳でベトナム代表不動の左サイドバックの地位を確立しているドアン・バン・ハウは、185cmという長身だけでなく、豊富な運動量と正確な足元の技術を持ち、素質で言えばアジアトップクラスのサイドバックとの評価を受けている。2017年にはASEAN最優秀若手選手に選出。U-20ワールドカップ、AFC U-23選手権、AFFスズキカップ、AFCアジアカップでも活躍して評価を高め、複数のヨーロッパのクラブが獲得を狙っていた。
今回、期限付き移籍先として決まったオランダ1部SCヘーレンフェーンは、過去に元オランダ代表のFWルート・ファン・ニステルローイやFWクラース・ヤン・フンテラールが在籍したクラブ。若手の登竜門となっているオランダリーグだが、ベトナム人選手がプレーするのは今回が初めてだ。練習場まで行き来する車や住居はクラブが用意し、月俸は2万2000USD(約233万円)とされている。
ドアン・バン・ハウといえば、日本のサッカーファンには「ベトナムの堂安(Doan)」といったほうが通りがよいだろうか。今年初めに行われたAFCアジアカップの準々決勝では、日本代表とベトナム代表の対決が実現。この試合では、日本代表の右MF堂安律とベトナム代表の左SBドアン・バン・ハウがマッチアップ。二人ともアルファベットで表記すると苗字が「Doan」のため、一部のメディアが「日越Doan対決」と騒いでいた。因みに堂安律は最近、オランダ1部FCフローニンゲンから同1部の強豪PSVアイントホーフェンに移籍。二人ともオランダリーグにいるため、再び「Doan対決」が見られる日が来るかもしれない。
記事提供:ベトナムフットボールダイジェスト+