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昨年の東南アジア女子サッカー選手権で優勝し、FIFAランキングでも東南アジアトップに立つサッカー女子ベトナム代表だが、各選手がクラブから受け取る給料は驚くほどの薄給で、生活していくのも困難なため、多くの選手がアルバイトをして何とか生計を立てている。Zingニュースが報じた。
過去の大会を見ても、男子を上回る実績を残してきた女子だが、ある現役の女子ベトナム代表選手によると、男子のトップ選手が数千万ドンの月給を得て、クラブを移籍する度に大金を手にしているのに対し、女子選手の給料は僅か月100万~200万ドン(約4650~9300円)に過ぎず、多くの選手がバインミーを売ったり、駐車場の係員や庭の手入れなどのアルバイトをしているという。
女子選手がクラブを移籍して得られる金額も微々たるもので、また、どのクラブも選手を手放したがらないため、女子選手が移籍すること自体が非常に珍しいといっていい。数年前までは、月給が僅か数十万ドンというクラブもざらだった。現在はそれより幾分ましになったとはいえ、代表に名を連ねるトップクラスの選手ですら月給500万ドン(約2万3000円)に届かないのが現状だ。
代表として招集されたたときの扱いにしても、宿泊施設や食事などの面で、男子とはかなりの差がある。文化スポーツ観光省スポーツ総局とベトナムサッカー連盟(VFF)は今年7月、女子代表チームの強化に向けて、総額120億ドン(約5580万円)を投資すると発表したが、選手の待遇改善にはまだ効果が表れていないようだ。