(C) VIET-JO, 夢教室を終えて記念撮影 写真の拡大 |
ホーチミン市7区の日本人学校で5日、日本サッカー協会(JFA)が主催する「夢の教室(※ユメセン)」が支援企業、全日本空輸株式会社(ANA)の協力により実施された。子供たちに夢の大切さを教える夢先生として、元日本代表の城 彰二氏を迎え、日本を離れ海外で生活する児童たちに目標に向かって努力することの意味を伝えた。
夢先生を務めた城氏は、子供たちに「プロサッカー選手になる」という夢を叶えるまでの過程を「夢曲線」を使って、時折クイズなども交えながら解説。失敗を恐れず挑戦して、夢を叶えて欲しいと語る城氏の声に子供たちは熱心に聞き入っていた。
同プロジェクトの設立当時から携わり、既に日本国内で何度も「夢先生」として教壇に立ってきた城氏も、海外で暮らす児童を相手に教えるのは今回が初めてだという。城氏は、教室で積極的に発言する子供たちに海外経験を持つ者の逞しさを感じたという。
また、ベトナムの印象については「空港もきれいになり、道路も整備されていて、以前、日本代表時代に訪れた時とは全く違う街並みに本当に同じ国かと驚きました。経済発展の早さを感じましたね」と語った。
同プロジェクトが始まり、既に6年。開催数を重ねて、やっと現在の形になり、プロジェクトも軌道に乗ってきたという。「日本の将来を背負う子供たちに夢を追いかける強さを持って欲しい」。この日、自分の夢を発表してくれた子供たちの声は明るかった。教室終了のチャイムが鳴り、記念撮影に臨む子供たちの顔には自然と笑みがこぼれた。
※ユメセンとは、JFAが日本の子供たちに“DREAM~夢があるから強くなる~”をスローガンに子供の心の教育に貢献していくために始めたプロジェクト。現役のJリーガーやOBなどが夢先生として教壇に立ち、自身の夢が叶うまでの過程を「夢曲線」を使って解説。また、教室での講義に先立ち行われる「ゲームの時間」では、体を動かしながらグループの中で一つの目標を達成することへの気付きを促す。