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より複雑な動きは、講師のトゥーさんが自分の身体を生徒に触れさせながら教える。生徒たちはトゥーさんの周りを囲んで、トゥーさんの肩や腰、脚に触れて動きを覚えてから、指示に従って練習する。
前、後ろ、左、右といった単純な指示から始まり、長時間にわたる練習を経て、クラスの多くの人たちが動きを覚え、初日のようにリズムを崩したり、転んだり、相手の足を踏んだりすることなくパートナーともスムーズに踊ることができるようになった。
これは南部で最初かつ唯一の視覚障がい者のための社交ダンス教室で、毎週金曜日の14時から開かれる。トゥーさんは4年前からこの教室を開くことを計画していたといい、ホーチミン市視覚障がい者協会との協力により、2023年末にようやく実現した。
トゥーさんは独自のレッスンのプランを考案し、ラテン種目とスタンダード種目の計10種類のダンススポーツを教えている。
「進度はゆっくりですが、着実に進んでいます。私の場合は1つのダンスが完成するまでに2~3か月かかりますが、視覚障がい者の生徒の場合は慣れるまでもっと時間がかかりますし、10倍の努力が必要になります。だからこそ、生徒がほんの少しでも踊れるだけで、とても幸せな気持ちになるんです」とトゥーさん。