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フイさんはいつも、1~3時間ほど座って楽曲を作る。ジャンルはラップだ。2018年に初めての楽曲「ゾイ(Roi)」を作った。初期に作った楽曲は、幼少期に差別された経験にインスピレーションを得たものが多かったが、思いがけず、これらの楽曲は多くの人に共感され、受け入れられた。
フイさんは、子供たちの支援に充てる資金を得るため、たくさんの楽曲を作り、デジタルプラットフォームで販売している。さらに、ミュージック・ビデオ(MV)のキャストの仕事も、ダンサーの仕事も、何でも引き受けている。
フイさんは、ラップのおかげで自分自身が変わることができ、毎日をより前向きに生きることができるようになったと話す。フイさんは今、これまでに出会った子供たちから歌詞を集めて、新しい楽曲を作ることを考えている。
ラップを作ろうとしてもインスピレーションがわかない日は、「学習指導案」を作成する。フイさんは現在、5区在住の困難な状況にある4人の子供たちに、無料で家庭教師をしており、どうすれば子供たちが吸収しやすくなるか、オンライン授業の研究もしている。
「世話をしてくれる人がいない子供たちに、何かしてあげたいんです。私がかつてそうだったように、彼らにももっと自信を持ってしっかりと生きて、機能不全な家族の道だとしても進んでいってほしい、それだけを願っています。私と同じような考えの人が他にもたくさんいると信じています」とフイさんは語った。