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ガーさんと同じように、タインさん(女性)も猫のブリーダーとして7年の経験がある。国際的な品種に対抗するために、タインさんは数年前、1匹の猫に1万USD(約145万円)を投じ、ロシアで行われたキャットショーで3位に入賞した。
タインさんによれば、猫をキャットショーで優勝させたければ、外見から性格までどんな些細なポイントでも軽視することなく、出場するキャットショーの要件に完璧に合わせなければならない。そのため、最初の時点でまず品種そのものに投資することが必須なのだという。
さらにこうした飼い主たちは、優良な品種を確保するだけでなく、猫の世話をしたりトレーニングをしたりする際のアシスタントやコンサルタントを雇うことにも躊躇しない。
ガーさんは、キャットショーに先立って審査員が見るポイントを細かく研究し、本番の1~2か月前から愛猫の健康と美しさを保つために特別なフードとサプリメントを与える。また、毛も勝敗を決める大きなポイントになるため、プロに依頼して入浴や毛の手入れをしてもらわなければならない。
「遠方でキャットショーが開催される場合、追加で輸送費が3000万VND(約17万8000円)ほどかかります。また、会場はたいてい混雑しているので、知らない人に抱っこされることのないように密閉されたケージに入れて、サプリメントを与えてストレスを軽減させ、本番で本領を発揮できるようにしています。こうした費用もすべて自分で負担します」とガーさんは語る。