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トルコ南部のシリア国境近くで2月6日に発生した大地震を受けて、ベトナムからも被災地に救助隊が派遣された。派遣されたベトナム人民軍の10日間にわたる救助活動の中で最も大きな役割を果たしたのが、人民軍に所属する「エーピー(E Py)」「ジャボ(Javo)」「ポッカ(Pocka)」「オルトー(Or To)」「バット(Vat)」「トムパー(Tom Pa)」という名前の6頭の捜索救助犬だ。
トルコでの任務の最終日、「スーパーヒーロー」と呼ばれている7歳のポッカに、ケージに入らなくてよいという「特権」が与えられた。ポッカは、人民軍のベースキャンプのそばにのんびりと寝そべって、人々が行き来する様子を見守っている。それは、人民軍の捜索救助犬部隊からポッカに贈られた、10日間の過酷な任務の成果に対するご褒美だった。
国境警備隊司令部の捜索救助犬部隊の隊長であるチャン・クオック・フオン少佐によると、捜索救助犬は瓦礫の深さ10m以上のところにいる被災者も見つけることができ、複雑な地形にも適しているという。そのため、今回の救助隊の派遣にあたり、最も経験豊富な6頭の救助犬が選ばれた。
人民軍の「4本足の戦士」の中でも、ポッカとポッカの「同僚」であるエーピーの2頭は、2020年に発生した北中部地方トゥアティエン・フエ省の第3ラオチャン水力発電所建設現場での地滑り事故や、北中部地方クアンチ省、東北部地方タイグエン省、西北部地方ホアビン省など各地で発生した地滑り事故の救助活動にも参加し、多くの犠牲者の遺体を発見した経験がある。