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15年前に建てられたトラの檻は、いくつもの部屋に分かれており、2階建ての屋根付きのスペースと遊び場も設けられている。檻の外には温度計が設置され、暑いときには霧を噴射して温度を下げ、寒いときには雨風を避けるナイロンの屋根で覆う。
センターに連れてこられたトラは、スクリーニングを受け、習慣や行動の観察を経て性別や年齢、趣味が同じ個体と同じ檻の中で一緒に暮らすことになる。凶暴な個体は、別の個体と分けて飼育される。また、マーキングと病気の追跡のため、トラには名前が付けられる。
この3年間に、センターは面積1000m2の土地をトラの半野生飼育エリアと福祉エリアに充てた。仲間分けされたトラたちは、日にちや時間ごとにローテーションで外に出て運動したり遊んだりできる。
朝8時、トラの飼育経験が7~8年になるナムさんとチュンさん、タオさんの3人が出勤し、半野生飼育エリアと小さな檻を掃除して、トラの遊び場を整える。トラのストレスを軽減するため、「おもちゃ」として大きな木の枝を檻に入れたりもする。
規定により、2~3人でチームになってそれぞれの檻を観察し、檻の内外をチェックして、トラたちと友好的な雰囲気を作る。約30分後、檻のチェックを終えて4頭のトラを部屋に入れると、飼育員たちは掃除を開始する。檻を清潔に保つため、この作業は毎日10分間行う。