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4人の幼い子供を残して内縁の妻が姿を消し、ミンさんは男手ひとつで子供たちを育てていく決心をした。ある日、苦難のあまり子供を里子に出したいとソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に書き込んだミンさんだったが、後に「子供たちと何とか生きられる限り生きていこう」と考え直した。
チュオン・タン・ミンさん(男性・36歳)の借家はホーチミン市12区の路地の奥にある。水道光熱費を除いて1か月100万VND(約4760円)という格安な家賃で部屋を借りるには、狭く湿っぽいことを我慢するしかなかった。
今年3月10日、ミンさんはフェイスブック(Facebook)のグループに「自分には育てる余裕がないため、子供を里子に出したい」という内容を書き込んだ。
「切実に子供が欲しい人や不妊の人に、私の子供を託します。今の私には、生後14か月の子供をこれ以上育てる余裕がありません」。投稿にはミンさんの携帯電話の番号と、14か月になる末っ子のタン・クアンくんの写真を添えた。
ミンさんの投稿はSNS上で物議を醸し、多くのネット民がミンさんの子供に対する扱いに憤慨した一方、彼の苦しみに理解を示し、同情する人々もいた。その後、ミンさんは自身の投稿を削除した。
ミンさんと妻は出会って一緒に暮らし始めたものの、結婚の手続きをせずにいた。以前は共働きで、まだ子供も少なかったため、育てていく余裕があった。しかしその後、ミンさんが重い病気を患い、入院費がかさんで貯金は底をついてしまった。
ミンさんには、末っ子のクアン君のほかに4人の子供がいる。タン・ニャンくん(10歳)、フイン・アインくん(8歳)、フイン・ニューちゃん(7歳)、タン・ギアくん(3歳)の4人だが、フイン・アインくんはまだ小さい時にミンさんの母親に引き取られ、しばらく会えていない。ミンさんの母親もまた苦しい状況にあり、頻繁には連絡を取っていないのだという。