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そして、今年に入って両国がともに困難に直面することとなった新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に際しては、日本は国内に足止めとなったベトナム人を支援し、二国間および国際機関を通じてベトナムへの医療技術支援や機材供与なども実施した。
この支援については、8月4日に行われたフック首相と安倍首相の電話会談でも言及された。このとき、安倍首相は「日本とベトナムは、互いに災難に直面したときにこそ誰が良い友人なのかわかる」と話したという。
そして、ベトナムの人々は、2013年に安倍首相が訪越した際に述べた、「今日私は、ハノイ市、別名タンロンを訪問することができ、ベトナムがドラゴンのように発展していくことを確信している」という、「友人」であるベトナムに贈られた言葉を今でも覚えている。
このほか、安倍首相は在任中、ベトナム人を含む外国人労働者の受け入れを増やす政策を導入した。これにより、多くのベトナム人が日本で働く機会を得て、多くの家族が貧困から抜け出し、多くのベトナムの地方が発展に向けたリソースを得ることになった。
ベトナム外務省のレ・ティ・トゥー・ハン報道官は安倍首相の辞任表明に際し、「ベトナムは、地域的・国際的な平和と繁栄、協力、発展のため、また両国の国民の利益のために、安倍首相がベトナムと日本の関係の発展に重要な貢献をしたことを評価している」とコメントを出した。