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「これは長期の場合の金額で、1週間や半月といった短期の場合は1日30万VND(約1380円)、今は35万VND(約1600円)に上がりました。他の病院に勤める同業者には1日40万VND(約1800円)もらっている人もいますが、エアコンなし、不衛生など厳しい条件下で働いています。この仕事は病院が家みたいなもの。ホーチミン市に出てきてから3年間、家を借りていません。ハーさんも同じですよ」とニさんは教えてくれた。
ハーさんは「この仕事は、病院の食堂でごはんを食べ、廊下で寝て、トイレでシャワーを浴び、洗濯物を外に持っていく、そんな生活です。病院の外に出られないのに、部屋を借りることなどありません。患者を受け持ったらずっと世話をしなければいけないため、本当にどうしようもない時だけ同業の知り合いに数時間仕事を頼むくらいで、故郷に帰ることなど滅多にできません」と語った。
現在、ハーさんが世話をしている患者は1人だけだが、多い時には同時に3~4人の患者を抱える。1日35万VND(約1600円)の賃金で、1か月の平均収入は1000万VND(約4万6000円)を超える。飲食などの費用を差し引いても、月に700万~800万VND(約3万2000~3万6700円)を手元に残すことができ、2人の子供のため、また自身の老後の資金に充てることができる。
同病院の看護師であるチャン・ホン・ティー・ティーさんは、「病院の医師は、患者の世話をする人たちが正しく、また最も良い方法で看病できるよう、具体的なケースに応じて必要になる医療の知識や技術を指導しています。この病院で看病を仕事にしている女性たちはとても機敏で熱心、そして献身的です!彼女たちのおかげで、私たち看護師も安心して看護にあたることができます」と語った。