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ハーさんは、トウモロコシのおこわとドリアンそぼろのおこわはバナナの葉で包んで、他はビニール袋に入れて売る。その理由についてハーさんは、「とうもろこしとドリアンの2種類のおこわには、緑豆の『そぼろ』がかかっていて、ほかほかのまま食べたほうがおいしいのでバナナの葉で包むんです。バナナの葉で包むことで、おこわの良い香りがわかります。他の種類のおこわは、ほこりを防ぐため、またもち米の柔らかさを保つためにビニール袋に入れています」と話す。
ハーさんのおこわ店の常連客であるゴック・チャムさん(女性・30歳)は、ハーさんのおこわについてこう語る。
「午後にお腹がすくと、よくここでおこわを買います。量がちょうどいいんです。多くの人は、ハーおばさんのドリアンそぼろのおこわが珍しくて風味も独特で好きですね。でも、ここは何でも美味しいです。ナンバンカラスウリのおこわはもちもちで香ばしく、ドリアンそぼろのおこわやトウモロコシのおこわは濃厚な味わいです。チェーも甘さがほどよくて美味しいですよ。なので、友人や同僚たちにもたくさん紹介しているんです」。
「家庭も持たず、誰の助けもなくて悲しいでしょう」と記者からたずねられたハーさんは、「好きな仕事をしているのだから、何も悲しいことはありませんよ。私は『心』で調理をしています。いつかお客さんに嫌われたり、応援してもらえなくなったりしたときこそ悲しいでしょうね」と語った。