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ホーチミン市ホックモン郡トイタムトン村のチンティミエン(Trinh Thi Mieng)通りには、1kmにも満たない区間に20余りのトウモロコシ倉が立ち並び、朝から晩まで100tものトウモロコシを市内や近隣の省へ供給している。
ここは市内最大の名もなきトウモロコシ市場で、地元の人々は「バウ三叉路のトウモロコシ市場」と呼んでいる。
「この市場は2002年ごろにできたもので、ここの人たちの多くが以前は1区のカウムオイ市場に店を構えていた商人です。カウムオイ市場がなくなってここに移ってきたんです」と、チャム族のアー・リーさん(男性)は説明した。リーさん自身も半世紀近くにわたりこの仕事に携わっている。
いずれの倉も10tトラックを借りてメコンデルタ地方のドンタップ省やティエンザン省、ビンロン省、東南部地方タイニン省などから毎日トウモロコシを仕入れて運んでくる。
「市場は1日中動いています。最も忙しいのはお昼近くと22時以降です。どの倉も1日平均5~10tを仕入れていて、量の多い少ないは時期によります。時期によってはトラックが全く行き来しないこともあります」と倉主のハンさん(女性)は語る。