[特集]
ホーチミン最大のトウモロコシ市場
2017/10/15 05:11 JST更新
(C) vnexpress |
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ホーチミン市ホックモン郡トイタムトン村のチンティミエン(Trinh Thi Mieng)通りには、1kmにも満たない区間に20余りのトウモロコシ倉が立ち並び、朝から晩まで100tものトウモロコシを市内や近隣の省へ供給している。
ここは市内最大の名もなきトウモロコシ市場で、地元の人々は「バウ三叉路のトウモロコシ市場」と呼んでいる。
「この市場は2002年ごろにできたもので、ここの人たちの多くが以前は1区のカウムオイ市場に店を構えていた商人です。カウムオイ市場がなくなってここに移ってきたんです」と、チャム族のアー・リーさん(男性)は説明した。リーさん自身も半世紀近くにわたりこの仕事に携わっている。
いずれの倉も10tトラックを借りてメコンデルタ地方のドンタップ省やティエンザン省、ビンロン省、東南部地方タイニン省などから毎日トウモロコシを仕入れて運んでくる。
「市場は1日中動いています。最も忙しいのはお昼近くと22時以降です。どの倉も1日平均5~10tを仕入れていて、量の多い少ないは時期によります。時期によってはトラックが全く行き来しないこともあります」と倉主のハンさん(女性)は語る。
仕入れたトウモロコシは分類され、120kgの袋ごとに販売される。テト(旧正月)後はトウモロコシの収穫期に入るため、倉もにぎやかになる。一方、9月ごろになるとメコンデルタ地方は洪水の季節に入り、売買も寂れた様相になる。
各倉は土地を借り、10人近い従業員を雇う。トウモロコシを載せたトラックが倉に着くと、すぐに分類し、かごに分けて入れる。「積み下ろしは男性が、選別は女性が行います。彼らには1日20万~30万VND(約1000~1500円)を支払っています」と、別の倉主のドゥオンさんは語った。
この市場で取り扱うトウモロコシは、主に粒が白いものと黄色いものの2つだ。トウモロコシは4種類に分類する。最も美味しいのは、大きく、若すぎず熟しすぎず、粒が揃っていて皮が新鮮なものだ。こうしたトウモロコシの卸売り価格は1本3500VND(約17円)になる。
他のものは1kgあたり約7000VND(約35円)だが、サイズや熟し具合によって価格が下がる。「中でも熟しすぎたものや害虫がついたもの、粒が少ないものは家畜のエサになります。トウモロコシがおいしいかどうかは、ヒゲと皮を見ればわかります」とリーさん。
市場は今日も1日中、売り手と買い手の車があわただしく行き交っている。
[Quynh Tran, VnExpress, 12/10/2017 | 06:16 GMT+7, A]
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