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(C) An Huy, Thanh Nien, 人形に漆を塗るオアインさん(右)と息子(左) 写真の拡大 |
1996年に大学を卒業したオアインさんは、地元へ戻り人形制作所を立ち上げた。以前からの人脈を通じて数多くの人形制作を受注し、繁忙期には臨時工員を雇い2人の弟にも手伝ってもらうほどだった。
2000年以降はさらに受注が増え、オアインさんが手掛けた人形は北部各地や海外の水上人形劇で使用されるようになり、北部各地のお祭りへも貸し出されるようになった。
2007年になると南部地方でも水上人形劇が上演されるようになったが、当時は南部地方に人形制作所がなかったことから人形は北部から高額で輸送されていた。そこでオアインさんは水上人形劇の普及を目指し、新天地を求めて家族でホーチミン市へ移住した。
移住当初はつてもなく人形を手に劇場を回り飛び込み営業をした。その甲斐あって客は徐々に増え、現在ではロンバン水上人形劇場やサイゴン水上人形劇場、フオンナム芸術劇場などホーチミン市内の劇場で使用されている人形は全てオアインさんの制作所で作られたものだ。