(C) Nguoi Dua Tin, ホアさん 写真の拡大 |
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仕立て屋の仕事にはいくつもの工程があり、完璧なスーツを1着仕上げる技量を身に着けるには長い年月がかかる。13歳で修行を始めたホアさんは、初めの半年はボタンホール開け、ボタン付け、端糸の始末を学び、その後はスーツの袖やズボンの見頃の縫製、各部分の縫い合わせに3年、スーツ1着を縫えるようになるまで6年を要した。採寸・裁断・縫製全ての工程ができるようになるには最低でも10年は必要だという。
長い仕立て職人の人生の中で、ホアさんの一番の思い出は1979年に開催されたハノイ市一番の仕立て職人を決める技能大会だ。ワイシャツ1枚の縫製にかかる時間を競う競技で、ホアさんは2位より10分近く早い36分で1位になり、ゴールデンシザー賞に輝いた。
現在トゥートゥアン村では約200世帯が仕立て屋を営んでいるが、作業スペースの不足が問題になっている。同村職業会は行政当局に同村の事業発展のため用地拡大を請願している。