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タイ・ハーさん(本名ドー・ミン・ティエン、1993年生まれ)は幼いころからスカートを履いたり女の子のような遊びが好きで、からかわれるとすぐに泣きだす泣き虫な男の子だった。両親はそんな末息子を男の子らしくしようと武道やバレーボールのクラブに通わせ、ハーさんは家族の期待に応えようと本当の自分を押し殺していた。
しかし、ハーさんは自分が男の子の体をした女の子であることをはっきりと自覚していた。ほかの女の子がそうであるように男の子に心をときめかせ、8年生の時には一つ上の学年の先輩を好きになったが、先輩が卒業しハーさんの恋はあっけなく終わった。
二度目の恋は19歳の時。大学進学に伴い東南部地方タイニン省からホーチミン市に引っ越した時で、相手は同級生で親友の男の子だった。親友は大人しく弱虫のハーさんのことをいつも気にかけ守ってくれ、時にはハーさんが女の子なら嫁にしてやってもいいと冗談を言ったりもした。その一方で、ハーさんは親友が自分のことを男同士の親友だとしか見ていないと分かりながらも親友への恋心を募らせていった。 たくさん考えた末にハーさんは親友に告白をしたが、結果は心配していた通りになった。親友はハーさんの告白に愕然とし、ハーさんの前から姿を消した。