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今年23歳になるハーさんに恋人はいないが退屈な生活を送っているわけではない。大学時代から同居している同性愛者の友人と今も一緒にホーチミン市内の下宿で暮らしている。ハーさんは毎朝ヨガをしてから出勤して夜7時に帰宅し、英語の勉強をしたりユーチューブ(Youtube)でメイクアップ講座のクリップを見たり、友人とチャットをし、友人と遊びに出かけるのは週末くらいだ。
ハーさんは将来設計を立てていて、25歳でタイに渡り性転換手術を受け、27歳でミス・インターナショナル・クイーン(出生時には遺伝子上の分類としては男性で、女装を好む、あるいは性転換者を対象としたミスコンテスト)に出場する計画だ。今のところ恋愛や結婚は望んでおらず、誰かが自分を受け入れ愛してくれるとしてもまずはその人と合うかどうかを見極めるつもりだ。また、できることなら養子をとり母親になりたいという。ただ最大の望みは安定した暮らしをすること、両親へ恩返しすること、そして性的マイノリティのために活動していくことだ。
性転換手術は寿命に影響するとされているが、自分らしく生きることが最も重要かつ快適だというハーさんは思いをこう語る。「本当の自分を隠し続けて80歳まで生きるより、自分らしく堂々と60歳まで生きたいの。若い時に一番輝いていられたら私は何も後悔しないわ」。