(C) vnexpress, T.D., オバマ大統領に同行するFV病院の救急車 写真の拡大 |
(C) vnexpress, Duc Dong, ホーチミン市を飛び立つエアフォースワン 写真の拡大 |
万が一発砲や爆発で負傷者が出た場合は、FV病院とチョーライ病院に搬送する―。米国のバラク・オバマ大統領がホーチミン市を訪問するにあたり、ホワイトハウスはベトナムの医師団に対し、事故が起きた場合を想定して緊急時対策を準備するよう要請した。
オバマ米大統領は、ベトナムと日本を歴訪するため、5月21日に米メリーランド州のアンドルーズ空軍基地を出発。22日21時30分頃にハノイ市ノイバイ国際空港に到着し、23日から大統領就任後初のベトナム公式訪問を開始した。オバマ大統領は5月24日と25日の2日間、ホーチミン市に滞在した。
オバマ大統領がベトナムを訪問する数週間前、ホワイトハウスの医療専門員2人が実地調査のためホーチミン市のFV病院を訪れた。彼らは何の情報も知らせずに各部門の調査を始め、病院幹部と医師らの面接を行った。十分な能力を有すると認められれば、米国外交団の支援を委任する、ということだった。
「ホワイトハウスの専門員は、医師らの専門資格を調査し、発砲や爆発で負傷者が出た場合などを想定して、医師らの緊急時対応能力をチェックしていました」とFV病院の救急科長チン・バン・ハイ医師は振り返った。ハイ医師は、この調査の真の目的を知るまで、理由もわからず綿密に調査されたことに驚きを感じていたという。
ホワイトハウスの専門員たちは特に救急科の無菌室を細かくチェックし、更に万が一化学兵器で攻撃された場合にも対応できるよう準備を要請した。救急車についても、小型移動式病院並みに車内の医療機器が十分に整っているかどうか、入念なチェックが行われた。