(C) vnexpress, テックマートに出展した模型 写真の拡大 |
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4人による船は、メコン川で初めての観光資源開発にもつながるグリーンエネルギー搭載の乗り物として評価されている。チャムチム国立公園は1隻を試験的に導入したが、6隻を追加で予約し、11月にもエコツーリズム市場へ参入する。
ドンタップ省文化スポーツ観光局のゴ・クアン・トゥエン副局長も、4人の船に試乗した1人だ。トゥエン副局長は「とてもスムーズな航行で騒音もしません。河川の各観光区がこれを採用すれば、燃料の消費量も減り、自然環境も汚さず、水生生物の保護にもつながるでしょう」と言い、チャムチム国立公園の結果次第ではガオゾンやセオクエットなど他の観光区でも導入に向けて研究に取り組んでいきたいと語った。
テックマートでは、ハノイ市ミードゥック郡フオン寺の旅行会社が1隻を予約した。リエムさんは地形や水の流れを調査し、それに応じて船を微調整したという。
「北部は南部よりも日照時間が少ないです。しかしこのソーラーパネルの原理は、高い気温ではなく日光を使うので、雨でも日光があれば船を進ませることができます。でも、より少ないエネルギー消費で高出力が可能なグリーンエネルギーの実現を目指して、改善を続けなければなりません」とリエムさんは語る。
航行時間を伸ばしつつ速度を上げ、かつ価格を下げて製品を作るのは、観光のためだけではなく、人々の田畑への行き来や川の往来、水かさが増した時の移動手段としても使うためなのだと、彼は教えてくれた。