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ホーチミン市10区レホンフォン通り374番地の路地の中ほどに、数十年前からよく知られているカンボジア人の市場がある。市場はレホンフォン通りに面しているため、「レホンフォン市場」とも呼ばれる。
1970年代、多くのカンボジア人がベトナムへ移住した。初め彼らはホックモン郡に暮らしていたが、その後住まいを点々として最終的に10区に落ち着き、カンボジア市場が誕生した。現在、この市場ではたくさんの人たちが小商いをしているが、古株で数も多いのはカンボジア人だ。中には越僑も含まれる。
市場は朝5時から夕方5時まで開いている。一番活気がある時間帯はやはり早朝だ。市場は、クメール語が印字されたパッケージの食品からカンボジアの特産まで、様々な商品であふれている。カンボジア近海でとれた魚の干物、干した蛙、干し野菜などが木の棚に整然と並べられ、カンボジア文化の特色を感じ取ることができる。
カンボジア市場に来たら、トゥー・セーおばさんの食堂は外せない。ここではカンボジアの名物料理、魚のブン(米製麺)「ブンヌムボーチョック(Bún num bò chóc)」が味わえる。
この店は70年前からあり、いつもお客でいっぱいだ。トゥー・セーおばさんが亡くなってからも、家族が店を続けている。開店は朝6時。4時間後の10時には閉店する。3万~5万VND(約170~290円)で、絶品の名物料理が楽しめる。