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メコンデルタ地方ティエンザン省ゴーコンタイ郡のビンビン市場の片隅で、バナナとアヒルの卵を売っている女性、ファン・ティ・キム・ホアさんは、「弁護士のホアさん」と呼ばれている。
市場の入り口でホアさんがどこにいるか尋ねると、すぐに「弁護士のホアさんならあそこだよ」と教えてくれる。当のホアさんは小柄で、今年55歳になったばかりだが頭髪は真っ白だ。
ホアさんは「ようやく法学士の免状を取ったばかりですよ。弁護士になるには、さらに6か月の勉強が必要ですから」と笑う。そう言いながら、古いかばんからカントー大学の学士免状と5月10日に行われた免状授与式の写真を見せてくれた。
ホアさんは若い頃、ホーチミン市のアオティムザーロン学校(現グエンティミンカイ中学校)に通っていた。1975年以後に、家族と共にティエンザン省に引っ越し、畑仕事をするようになった。その後、請われて幼稚園の教員も務めた。
ホアさんは当時について、「子供の頃テレビでカイルオン(ベトナム南部の古典芸能)を見て、貧しい人を助ける弁護士に憧れました。大きくなったら弁護士になりたいと思っていましたが、教員になるしかありませんでした」と振り返る。