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1994年に結婚し、1999年から生活費を稼ぐために市場で働くようになった。弁護士の夢は忘れ去っていたが、2007年に弟が殴り殺され、犯人がそれに応じた処罰を受けていないと感じたことをきっかけに、法律を学ぶ意欲が湧き上がったという。
2010年に省の教育センターで法学士コースを学び始めたが、各学期毎に20日間はセンターに出向かなければならない。早朝に売り物を市場に運んで隣の人に販売を委託し、午後に娘に引き取らせる方法で乗り越えた。夫は「免状など必要ない」と反対した。
さらに問題なのは学費だった。市場での売上と廃品回収で得た金額では足りず、かつて勤めていた幼稚園の園長先生に借金をお願いした。今も2000万ドン(約11万4000円)以上を返せずにいるという。それでも4年間耐えに耐えて、法学士の免状を取得した。
同じ市場で働くカオ・ティ・サーさんは「中高年になってから勉学に励むホアさんに、皆感服していました。本当に免状を取るなんて、ますます尊敬します」と話した。
「弁護士になった暁には貧しい人を助けたいと思います。農民が法律を知らないために不利益を被ることがないように」と語るホアさんは、なんとか学費を工面してこれからも弁護士になるための勉強を続けるつもりだ。