(C)Dan tri、カイル君とミラクル 写真の拡大 |
英国で開催された世界最大のドッグショー「クラフツ(Crufts)」で、人間を助けて真の親友になった犬に贈られる「クラフツ・ユーカヌバ・フレンズ・フォー・ライフ(Crufts Eukaneba Friends for Life)賞」が、ベトナムで犬肉料理になりかけた犬の「ミラクル」に贈られた。
ミラクルは2年前、数百匹の犬と共にトラックに詰め込まれ、タイからベトナムに不法に売買される途中で、動物愛護団体のソイドッグ(Soi Dog)に救出された。犬達はハノイで犬肉料理になるはずだった。
ソイドッグは救出した犬の写真をソーシャルネットワーク(SNS)上に掲載して、新たな飼い主を募集した。英国スコットランドのストラスグラスに住む女性アマンダ・リースク(Amanda Leask)さんは、脳性麻痺と自閉症を患っている6歳の息子カイル(Kyle)君と話して、ミラクルを飼うことに決めた。
カイル君は、人との接触が非常に困難な状態だった。アマンダさんは、自閉症児は家族のペット、特に犬との間で友情を育むことができると知り、既にソイドッグを通じて3匹の犬を飼っていた。かわいそうな境遇の犬を助けると共に、カイル君の助けにもなる、そんな思いだった。