(C)VnExpress、ハイさん親子と装甲車 写真の拡大 |
東南部タイニン省タンチャウ郡スオンザイ村在住のチャン・クオック・ハイさんは、体格に恵まれ素朴な農民のような印象を受けるが、頭の中は機械に関するアイデアでいっぱいだ。
ハイさんはカンボジア軍の第70旅団に招かれて、小麦の種蒔き機の技術指導に出かけた時、多くの装甲車が故障したまま放置されていることに気が付いた。エンジンや機械装置をざっと見た後で修理しようと提案すると、「彼らはポカンとした目をしました」と言って笑った。
旅団の幹部から、これまでウクライナやロシア、ベトナムの多くの技術者が挑んだが誰も修理できなかったと聞かされたハイさんは、「ベトナム人にも修理できなかったと言われて、愛国心が燃え上がりました。自腹を切って修理すると言うと、彼らはまたポカンとしていました」。
この話はカンボジア軍総司令官まで報告され、試しに修理を任せる許可が出た。2013年初めに、ハイさんは息子のタインさんや数人の修理工と共に修理に着手した。装甲車は旧ソ連製でガソリンエンジンだったが、1か月後には燃費の良いディーゼルエンジンの装甲車に生まれ変わった。費用は占めて2万5000USD(約297万円)。