(C) tuoitre グエン・カック・ホアイ・アインさん 写真の拡大 |
(C) tuoitre アインさんがデザインした王冠 写真の拡大 |
「ミス・ベトナム2014」の王冠をデザインするという大仕事を経て、「ジュエリーデザイナーとしてのキャリアを更に磨きたい」と考えたアインさんは、高校生の頃に抱いていた夢を改めて思い出した。当時の夢は「大学へ入ること」。2014年、アインさんはその夢を実現すべく、トンドゥックタン大学工業デザイン科の入学試験にチャレンジし、見事合格を勝ち取った。
22歳にしては大人びた顔つきと思考のアインさんは、こう語る。
「ジュエリーデザイナーの仕事を生涯の職業とすべくここまで来ました。5年前の私は、将来も職も何もなく、自分に必要なものもすべきことすらもわからない、ただの若者でした。大学へ入ることはずっと前からの夢でしたが、当時はそれを実現することなんてできず、あきらめていました。でもやっと仕事も安定してきた今、夢をもう一度追うことにしたんです。それに、才能があっても知識と合わせて活かしていかなければなりません。だから私は、仕事をしながら大学でも学んで、自分に欠けている知識や技能を補っていきたいんです」
夢を追い、努力を惜しまず、自分の力で人生を切り開いてきた元刺青彫師の若者がデザインした「ミス・ベトナム2014」の王冠は、果たして誰が手にすることになるのだろうか。
「ミス・ベトナム2014」の決勝戦は、12月6日にメコンデルタ地方キエンザン省フーコック島で開催される。