(C) vnexpress タオさん(左)と姉のトゥオンさん(右) 写真の拡大 |
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南中部クアンナム省ダイロック郡に住むボー・ティ・タイン・タオさんは、5歳の女の子と見まがうほど背が低く、幼い。しかし、ホーチミン市の人文社会科学大学心理学科に合格し、もうすぐ女子大生になる、正真正銘の19歳だ。
身長104cm、体重17kg。「でも最近太ってきて、18kgになったのよ」とタオさんは自慢げに言う。18kgというと、6~7歳の女の子の平均体重。でも、1995年生まれのタオさんにとってはそれが「新記録」なのだ。
同郡ダイドン村にあるタオさんの家はここ数日、喜びに満ち溢れている。タオさんの母は日課の商売も休み、家族と喜びを分かち合いながら、「うちが貧しく、経済的に厳しいことを知る人たちは娘の大学合格の知らせを聞いて、都市部で暮らしていくためのお金や服をお祝いに届けてくれるんです」と話す。
まぶしい笑顔、知的な表情、純粋さが印象的なタオさんは、自身の夢についてこう語る。「以前は新聞記者になりたかったんですが、健康上の理由で叶いませんでした。私の外見を受け入れてくれる職業はあるのだろうか?とずっと心配していました。でも、高校2年生のときにとあるテレビ番組を観ていて心理カウンセラーのことを知りました。恵まれない境遇の人たちの心を救い、私のように幸せに生きてほしいと思い、私も心理カウンセラーになりたいという夢を抱くようになったんです。将来は、心理カウンセリングセンターも開業したいです。」