(C)Tien phong、棺桶に入って死を体験 |
「2012年12月21日に地球が滅亡する」とされるマヤの予言は、ベトナムでもネット上で人気の話題になっている。犯罪が増えるのではと本気で心配する人、明日滅亡しようといつもと同じように暮らすと達観した人など様々だが、若者らは何か面白いことが起きるのではと期待しているようだ。
この議論に参加したある僧侶は、「人類が自然や環境を破壊し、天然資源を手当たり次第に開発していれば、地球最後の日が近いことは確かだ」と警告し、人々が生活スタイルを見直し欲望を抑えることの意義を説いた。
最近、非政府組織の「持続可能な観光開発のための科学連盟(STDe)」は、「地球最後の日~ゼロへの行程」と題した各種ツアー商品を発表した。STDe議長のグエン・トゥー・ハイン博士の紹介によると、「死を体感するツアー」では棺桶に入って横たわると、ふたを閉められ、暗闇の中にしばらく放置される。目をつぶって自分が死ぬことを想像する時、何を感じるかがテーマだ。
「冥界ツアー」では、幽霊が出るという噂のある森林や家屋、集団墓地、ミイラの博物館、自殺の名所などを訪問する。「戦場訪問ツアー」では、ホーチミンルートの名で知られるチュオンソン道路、第一次インドシナ戦争で最大の戦闘地となったディエンビエンフー、クチトンネルなどを訪れる。