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トアンさんの人生は過酷だった。生後僅か2か月のとき、病院の投薬ミスによって筋肉が萎縮する病気に冒されてしまう。3歳の時には、一家を支えてきた父を亡くし、母と兄弟3人の苦しい生活を強いられてきた。
「私の人生に希望の火を灯してくれた妻には本当に感謝しています。夫婦二人がいつまでも支えあえるように、健康で過ごしたいというのが今の願いです」トアンさんは語った。
毎月給付される18万ドン(約720円)の補助金だけでは暮らせないので、毎日、朝早くから夜遅くまで働かなければならない。若き夫婦の生活には今後も多くの困難が待ち構えていることだろう。しかし、二人の愛がそれを乗り越え、実りある人生とならんことを信じてやまない。