[特集]
美しい妻と障害を持つ夫、若き夫婦が織り成す現代のおとぎ話
2012/03/25 08:33 JST更新
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障害を抱え孤独な人生を送ってきた青年にある日転機が訪れた。紅河デルタ地方ハナム省フーリー市に住むグエン・タイン・トアンさん(24歳)と美しい妻レ・ティ・バンさん(27歳)の物語は、さながら現在のおとぎ話のようだ。
夫婦を取材したのは、ある肌寒い日だったが、仲睦まじく寄り添いあう二人を見ていると寒さも忘れるようだった。バンさんは町でも評判の美人の上、穏やかな性格で、人望も厚い。同省タインリエム郡の裕福な家庭に生まれた彼女は、障害者のトアンさんと結婚するとき家族から猛反対された。それでも、家族を懸命に説得し、愛する夫との新婚生活をスタートさせた。
二人は知人の紹介で知り合った。バンさんはトアンさんの動作が不自由なことを不憫に思い、一緒にいる間、身の回りの世話を手伝うようになった。それは次第に愛情に変わっていったという。トアンさんも彼女への感謝の気持ちが愛情へと変わり、二人は結婚を誓い合った。彼女といることで、それまで感じていた人生に対する喪失感が消えていった。
トアンさんの人生は過酷だった。生後僅か2か月のとき、病院の投薬ミスによって筋肉が萎縮する病気に冒されてしまう。3歳の時には、一家を支えてきた父を亡くし、母と兄弟3人の苦しい生活を強いられてきた。
「私の人生に希望の火を灯してくれた妻には本当に感謝しています。夫婦二人がいつまでも支えあえるように、健康で過ごしたいというのが今の願いです」トアンさんは語った。
毎月給付される18万ドン(約720円)の補助金だけでは暮らせないので、毎日、朝早くから夜遅くまで働かなければならない。若き夫婦の生活には今後も多くの困難が待ち構えていることだろう。しかし、二人の愛がそれを乗り越え、実りある人生とならんことを信じてやまない。
[Duy Canh Dantri 09/03/2012 - 09:26U]
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