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しかし、次第にそれは若い世代の社会に対する鬱屈を吐き出す場になっていった。ある「作品」の投稿者はこう認めている。「ドラえもんのキャラクターとして発言することで、様々な問題に対する自分の意見を驚くほど正確に伝えることが出来るのです。」
こういった風潮が本家のドラえもんを冒涜するものだという批判もある。あるフォーラムの会員オリビアはこう語る。「私は反対です。どのような形であれ、原作をゆがめるのは良くないことです。子どもたちに与える影響をどのように考えるのでしょうか? この有名な教育的漫画を描いた藤子・F・不二夫氏を尊敬するファンは、きっとパロディを好まないはずです。」反対派には原作への冒涜ということ以外にも、言葉の乱れや若者たちに精神的な悪影響を及ぼすという意見も多いようだ。
相反する様々な意見に対して、会員の一人コンメオはこう分析する。「反感を抱く理由も様々。いやなら読まなければいい。私に言わせれば、出回っているパロディの9割は無害でポジディブなものだと思います。」
ドラえもんはベトナムでは「ドレモン」の名で1992年に発売され、現在までに何度も再版されており、子どもから大人まで多くの読者を惹き付け続けている。