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- 旧暦12月23日は「台所の神様の日」
- 神様が天に昇れるよう鯉を湖に放す習慣
- 当局が「鯉放流代行サービス」展開
テト(旧正月)の元日(2025年は新暦1月29日)の1週間前にあたる旧暦12月23日(2025年は新暦1月22日)は、ベトナムで「オンタオの日(Ngay ong Tao)」、「オンコン・オンタオの日(Ngay ong Cong ong Tao)」などと呼ばれる「かまど(台所)の神様の日(吐君節)」だ。
この日には、家庭内の事情をよく知る台所の神様3人が、一家の1年の善悪を報告するため鯉に乗って天に昇るとされている。ベトナムの人々はこの日に神様が無事に天に昇れるよう、鯉を湖に放す習慣がある。
ハノイ市最大の魚市場として知られるホアンマイ区のイエンソー魚市場は、22日未明から特に賑わった。
ここで売られる鯉のほとんどは、北部紅河デルタ地方ナムディン省、同ハイズオン省、東北部地方フート省、北中部地方タインホア省などの養殖場から仕入れたものだ。
2024年9月に発生した台風3号(アジア名:ヤギ、日本では台風11号)で多くの養殖場が甚大な被害を受けたことにより、今年の鯉の供給量が急減したため、販売価格は2024年の5倍に高騰した。鯉はサイズによって1kg当たり22万~25万VND(約1350~1530円)で売られていた。
また、市内の一部では、鯉を入れるビニール袋の河川周辺でのポイ捨てを防ぐべく、地元当局が公共の場に大きな容器を設置して「鯉放流代行サービス」を展開し、多くの市民が利用した。この「サービス」では、市民が容器に鯉を入れ、当局者がまとめてホン川(紅河)に放した。
「台所の神様の日」については、「かまど神オンタオの日~ベトナムの旧暦12月23日~」を参照。