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- 中国人の人身売買・詐欺ルートの手口模倣
- SNS使いベトナム国内の人々に詐欺行為
- 被害者数万人か、捜査協力を呼び掛け
北中部地方ハティン省警察は7日、同省警察刑事警察部が同省国境警備隊、公安省、ラオス関連機関と協力し、ラオスのボーケーオ県にあるゴールデン・トライアングル経済特区内で大規模な人身売買・詐欺ルートを摘発したことを明らかにした。
同事件では、ベトナム人容疑者155人が逮捕され、ベトナムに身柄を移された。
これまでの捜査結果によると、同ルートは中国人が率いる人身売買・詐欺ルートの手口を模倣し、経済特区内のオフィスビルに本拠を置いていた。
同ルートは2023年から、月給1800万~3000万VND(約10万5000~17万4000円)で「従業員」を募り、ベトナム人の「従業員」が元締めの指示に従い、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)などを使ってベトナム国内の人々を狙って詐欺行為を働いていた。
容疑者らは、経済的に余裕がある独身の中年層をターゲットとし、連絡を取り合って標的に心を許させた後、アプリ「OYO」を介した「高収益のホテル事業」への投資を勧めて「投資金」を騙し取っていた。
同事件ではパスポート100冊近く、錠剤の麻薬74錠、多額の現金、数十台のパソコン、500台近くの電話、数千枚のSIMカードが証拠物件として押収されている。
被害者は数万人に上るとみられている。同事件を巡り、警察は捜査範囲を拡大しており、被害者に対し警察に連絡して捜査に協力するよう呼び掛けている。