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恋人がいない若い女性が「レンタル花婿」と一緒にウェディングフォトを撮り、SNSにアップするというトレンドが、注目を集めている。
ホーチミン市3区に住む女性チャンさん(24歳)は、動画投稿プラットフォーム「ティックトック(TikTok)」を眺めていて、ホーチミン市10区の写真店が「花婿貸し出しサービス」を提供していることを知り、すぐに申し込んだ。
「ウェディングドレスがとてもきれいだったので、試してみたくなりました。恋人はまだいなくて、1人で撮影するのも嫌だったので、花婿を借りることにしました」というチャンさんによると、花婿レンタル料と撮影料はわずか10万VND(約600円)と破格で、写真も友人に自慢できるほどきれいなものであり、試さない手はなかった。
女子大生トゥーさん(20歳)も、同様に花婿を借りてウェディングフォトを撮影した。「恋人はいませんし、結婚の予定もありませんが、一度ウェディングドレスを着てみたかったんです。花婿のレンタルサービスもあると聞いて、そっちもすぐに申し込みました」。
ドキドキ、ワクワクの撮影に挑むために、ドレスを試着し、肌を手入れし、髪をセットし、ネイルにメイクアップと、準備にはそれなりの時間がかかった。
「見知らぬ花婿との撮影でしたが、ドレスを着ると何だか胸がいっぱいになって…」と言うトゥーさん。撮影をきっかけに、結婚に対する考え方も少し変わってきたという。
このレンタル花婿によるウェディングフォトサービスを展開したホーチミン市10区の写真店によると、3日間の展開に300件ほどの申し込みがあった。19~23歳の独身女性が多く、ホーチミン市からだけでなく、ハノイ市やその他の地域からも申し込みがあったが、最終的にはしっかりとしたサービスを提供するという観点から15人に絞り込んで対応した。
「普段、ウェディングフォトをインターネットにアップすると、同じような写真を撮りたい、という反響が多く集まります。でも、恋人がいない、まだ結婚するような年齢ではない…とも。そこで、花婿を貸し出して、好きな写真を撮るサービスを思いついたんです」と、写真店の経営者はこのサービスを提供するに至った経緯を説明する。
なお、花婿役にはワイルド系、クール系、エリート系といった雰囲気の3人を用意し、女性側が好みに合った男性を選んで撮影する形とした。