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ホーチミン市交通運輸局は6日、在ホーチミン・オランダ総領事館と協力して、公共自転車(コミュニティサイクル)サービスの展開に関する講習会を開催した。オランダは、公共自転車サービスが非常に発展した国として知られている。
講習会には、ホーチミン市および近隣の省・市から交通部門の職員らが参加。同市公共交通管理センターのハー・レ・アン副センター長は、公共自転車の普及について、「公共交通機関の多様化と、市民の交通手段の選択肢を広げることに繋がるもの」と述べた。
また、公共自転車の利用が広がることで、大気汚染の軽減や市民の健康増進にも寄与する。公共自転車のサイクルポートは、バス停や都市鉄道(メトロ)の駅とのアクセスを考えて設置されているため、公共交通機関の利用促進と個人車両の削減にも繋がる。
ホーチミン市中心部には現在、43か所のサイクルポートがあり、約500台の公共自転車が稼働中。統計によると、毎日のラッシュアワーや週末の朝と午後には多くの人々が公共自転車を利用しているという。
市は公共自転車サービスの実施対象地区を拡大させるとともに、商業施設、学校、マンション向けのサイクルポート増設についても検討。この他、需要が多い地区での公共自転車専用レーン設置も検討していく方針。