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韓国通信大手KTとベトナム国立研究開発法人国立がん研究センターは20日、医療人工知能(AI)を活用した甲状腺がんの初期診断ソリューションを共同研究するための覚書(MOU)を締結したと発表した。
提携の背景には、甲状腺がんの過剰診療が両国で社会問題となっていることがある。提携後、両機関は医療AIを活用した甲状腺がんの初期診断ソリューションに関する研究を進め、その後はそのソリューションを多様ながん向けに開発する予定だ。
またKTは今後、ベトナムにおける医療インフラの問題点を解決し多様なニーズに応える医療AIプラットフォームの開発も計画している。
これに先立ちKTは、自社に医療AI部署を新設して、同分野の育成に力を入れてきた。韓国のインハ(仁荷)大学病院とAI診断および治療補助アルゴリズムの共同研究を進めるため提携しているほか、今年11月には医用画像処理・コンピュータ治療支援に関する国際会議(MICCAI)が開催した医療AIコンテスト「SARAS-MESAD」で、手術画像と外科医師訓練用の解剖学画像が評価され1位を獲得するといった実績を上げている。