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南中部沿岸地方ダナン市グーハインソン区人民裁判所で8日、一等地の購買契約に関する裁判の判決が下された後に、敗訴した不動産会社社長が判決を不服として自殺を図り、病院に救急搬送されたことが大きな話題となっている。
自殺を図ったのは、ランド・ハーハイ(LAND Ha Hai、ダナン市ハイチャウ区)のボー・バン・クオン被告(男)。クオン被告は、裁判官の判決に偏見があるとし、ポケットに隠し持っていたボトル入りの農薬を取り出して飲み、その場で倒れた。被告の妻も農薬を飲もうとしたが、同行した家族が阻止した。
クオン被告は病院で治療を受けた後、危篤状態から回復した。
ランド・ハーハイは2017年10月、競売入札により1兆8100億VND(約89億円)でグーハインソン区の一等地2区画(総面積12ha)を落札し、11月に同2区画の土地使用権を所有するソンダ都市投資開発[SJS](Sudico、ハノイ市ナムトゥーリエム区)との間で購買契約を締結した。
契約によると、ランド・ハーハイは2017年12月5日までに購入代金の全額を支払うことになり、同年12月29日までに4040億VND(約20億円)を支払った。しかし、対象の2区画に法的問題があることがわかり、複数回にわたりこの問題についてSJSに打診すると共に、支払いを一時停止した。SJSは2018年8月、ランド・ハーハイが契約に違反しているとして契約を一方的に終了し、保証金の全額はSJSのものとすることを通知した。
同契約をめぐって2社は訴訟を起こしたが、裁判所はSJSの立場を支持し、SJSに賠償を求めるランド・ハーハイの要求を却下した。