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中国のシノファーム(Sinopharm=中国医薬集団)が製造する新型コロナウイルスワクチン「ベロセル(Vero Cell)」50万回分と使い捨て注射器50万2400本が20日午後、ハノイ市ノイバイ国際空港に到着した。これは、中国政府がベトナムに供与したもの。
今回受領したワクチン50万回分は、◇ベトナムで勤務する中国人労働者、◇留学・就労・ビジネス目的で中国に渡るベトナム人、◇中国国境地域などでワクチンが必要な人々の3つのグループに接種する見通し。
シノファーム製ワクチンは、中国では2020年12月に承認され、世界保健機関(WHO)では5月に緊急使用が承認された。ベトナムでは、保健省が今月3日に同ワクチンの使用を条件付きで許可した。
ベトナムではこれまでに、英国アストラゼネカ(AstraZeneca)製ワクチンとロシア製「スプートニクV(Sputnik V)」、中国シノファーム(Sinopharm)製ワクチン、米ファイザー(Pfizer)製ワクチンの4種類の緊急使用が許可されている。