(C) vnexpress |
ホーチミン市ではこの数日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の市中感染が急速に拡大しつつある。今後更なる感染拡大が懸念されることから、市当局は集中隔離施設の増強を計画している。
同市には現在、計72か所の集中隔離施設(◇軍の施設:2か所、◇市の施設:5か所、◇郡・区の施設:23か所、◇ホテル:42か所)があり、1万人余りを同時に収容することが可能。
市当局は市中感染が相次いで確認されている現状を踏まえ、さらに10か所の集中隔離施設を増設する方針。新たに増設する10か所は、軍の施設9か所とベトナム国家大学ホーチミン市校(VNUHCM)の学生寮で、収容能力は合わせて1万9520人の見通し。これにより、市内の集中隔離施設の収容能力は3万人まで増強される。
隔離施設の増強に加え、市内の医療施設と医科大から人員を動員して新型コロナウイルス検査を行う600以上のチームを編成しており、1日に10万件の検体採取を行うことが可能。
現在、市内の医療施設23か所で新型コロナウイルス検査を行うことができ、1日当たりの検査能力は1万5000件となっているが、必要に応じて3万5000~4万件に増やすことも可能となっている。
なお、同市でワクチン接種を受けた人の数は現時点で6万4389人。このうち医療従事者が5万9964人。この他、空港や港湾、隔離施設などのスタッフが4425人となっている。