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ホーチミン市ゴーバップ区のグエンバンギー(Nguyen Van Nghi)通りに21日、地肌がピンク色の水牛が現れ、道行く人々の関心を集めた。今年の2月21日は、ベトナムで「富の神様の日」とされている旧暦1月10日に当たる。この日に合わせて、ホーチミン市の宝くじ販売会社の代理店が販促キャンペーンとして企画した。
この牛の飼い主はホーチミン市クチ郡で農業を営むダン・バン・ゲンさん。ゲンさんによると、牛はタイ生まれで現在35歳。ゲンさんの父親が2001年に東南部地方タイニン省で購入し、今も農耕作業に使役している。近年、高額を提示して水牛の買い取りを持ちかけるお金持ちが少なくないが、ゲンさんは断っているという。
「このピンクの水牛は私の家族のようなものです。7か月前に父が亡くなった時、水牛は父の棺桶の前で何度も頭を下げて、悲しそうにしていました」とゲンさん。
ピンクの水牛がゴーバップ区に現れたのは、ゲンさんの隣人からこの水牛の話を聞いた宝くじ代理店主が、「丑年の新年に特別な水牛は縁起が良い」とゲンさんに依頼したことから実現した。ゴーバップ区はゲンさんの父親がかつて住んでいた場所で縁があるという。