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ホーチミン市工業団地・輸出加工区のフイン・バン・トゥアン労働組合長によると、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)や自然災害の影響により、市内の企業で働く工場労働者の70%にあたる19万3000人余りが今年はテト(旧正月)に帰省せず、ホーチミン市で新年を迎える見通しだ。
毎年、平均して約50%の工場労働者がホーチミン市に残ってテトを迎えるが、今年は例年と比べて+20%増加することになる。
帰省しない工場労働者の多くは北部や中部の出身だ。トゥアン労働組合長によると、2020年に多くの工場労働者が新型コロナの影響で休職を余儀なくされ、一時帰省していたことや、中部で豪雨・台風が多発し甚大な被害が発生したことにより、テト期間中も勤務して収入を増やしたいと考える人が多いという。
労働組合は、テトの工場労働者向け支援プログラムに約1030億VND(約4億7000万円)を投じる見込み。支援費用は、工場労働者に贈るギフトセットや現金、バス・列車・飛行機のチケットに充てる。また、帰省せずに同市でテトを迎える工場労働者向けに、新年を祝う芸術プログラムやバインチュン(banh chung=ちまき)作り、お年玉(li xi=リーシー)などの各種イベントも行う。
ホーチミン市工業団地・輸出加工区管理委員会によると、新型コロナの影響を受け、同市の企業1560社の労働者数は▲1万4921人減少し、27万6698人となった。2021年のテト賞与の最高額は5億6600万VND(約256万円)、最低額は440万VND(約2万円)、平均額は850万VND(約3万8500円)となっている。