(C) vnexpress |
北中部地方トゥアティエン・フエ省フォンディエン郡フォンスアン村(xa Phong Xuan, huyen Phong Dien)で建設中の第3ラオチャン(Rao Trang 3)水力発電所で地滑りが発生し、工事現場の作業員や捜索救難に向かっていた救助隊メンバーの計30人が行方不明になっている事故で、軍と同省当局はヘリコプターや高速船、ショベルカーを動員し、引き続き行方不明者の捜索を急いでいる。
当局は12日正午ごろに事故の通報を受け、捜索を開始した。第4軍区副指令部のグエン・バン・マン少将など21人から成る救助隊が同日午後2時ごろから車や徒歩などで現場に向かったが、現場までの道のりは熱帯低気圧の影響による大雨で地滑りが発生し地下水も上昇していたため、発電所から14km離れた森林警備隊の事務所で一夜を過ごした。
しかし、翌13日午前0時ごろに地鳴りと共に地滑りが発生。森林警備隊の事務所が土砂の下敷きになり、マン少将を含む21人中13人が行方不明になった。一方、発電所のほうでは作業員17人が行方不明になっていることが確認された。
事故現場付近は電波が悪く、連絡が取れにくい状況だ。これまでに死者は確認されていないが、作業員らが土砂の下敷きになって生き埋めになった可能性があるという。
第3ラオチャン水力発電所で働いていた別の作業員40人(インド人専門家3人含む)が徒歩で約10km離れた第4ラオチャン(Rao Trang 4)水力発電所に避難し、うち5人が重傷を負っていることが、13日に無線システムで知らされた。
第4ラオチャン水力発電所も地滑りや洪水で孤立した状態になっているが、負傷者5人は同日中に警察の高速船で病院に救急搬送された。