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ベトナム国内で新型コロナウイルス検査を受けたベトナム人と外国人の数は、14日までに27万5000人となっている。保健省が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策に関する指導委員会の会合で明らかにした。
1日当たりの検査件数は約2000件、新型コロナウイルス検査機関として認定された実験室は58か所に増えている。
全国人口9621万人に対する検査実施済みの比率は 0.29%と低い水準だが、感染者数に対する検査実施済みの比率は955倍と高く、世界トップとなっている。
ベトナム政府は、新型コロナウイルスが中国・武漢で拡大し始めた今年1月から新型コロナウイルス感染症対策に積極的に取り組んできた。
越中国境の封鎖や航空便の段階的な制限、入国制限を次々と実施するとともに、感染者とそのF1~F3の接触者(F1:感染者の接触者、F2:F1の接触者、F3:F2の接触者)の追跡を徹底的に行い、対象者に隔離措置を適用する戦略を取っている。
こうした措置が功を奏し、感染拡大を効率的に制圧しているベトナムだが、4月に入って社会的隔離措置が全国的に徐々に緩和された後も慎重な姿勢を崩していない。
当局は、入国者の隔離や感染者・接触者の追跡など市中感染の防止策を引き続き徹底し、退院患者の14日間の隔離措置など厳しい対策を継続していく方針だ。