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ベトナム戦争で米軍機を7機撃墜したベトナム人民軍の英雄である故グエン・バン・バイ大佐の功績を称える記念館が、故郷の南部メコンデルタ地方ドンタップ省ライブン郡(huyen Lai Vung)に建設される見通しだ。
同省建設局が、同郡ライブン町(thi tran Lai Vung)公園の敷地内に記念館を建設することを提案している。記念館は200~300m2の規模となり、同氏が操縦した戦闘機「ミグ17(MiG-17)」をはじめ、バイ氏の功績について写真やパネル、当時実際に使っていた道具などを展示して紹介する。工費は民間業者からの寄付金で賄い、2020年内に完成する予定。
バイ氏は今年9月22日に84歳で死去。同氏は1936年に10人兄弟の7番目の子供として生まれた。1954年にベトナム人民軍入隊。1960年にソ連(当時)に渡り、戦闘機パイロットの訓練を受けて、1965年4月に帰国。
1965~1968年に空中戦で米軍機7機を撃墜し、「エースパイロット」とベトナム人民軍英雄の称号を得た。エースパイロットは、戦闘機に搭乗し5機以上の敵の航空機を撃墜したパイロットに与えられる称号で、バイ氏はベトナムのエースパイロット19人の1人。
1989年に退役後は、故郷のドンタップ省で畑仕事をしながら家族と共に静かな余生を過ごした。