(C) zing |
南部メコンデルタ地方ティエンザン省ミトー市チュンアン村(xa Trung An)でこのほど、同村に住む男性が見知らぬ10人以上の集団から暴行を受け、その様子がライブ配信された。男性が自分の息子に暴力をふるったことが原因のようだ。
集団暴行を受けたのはD・V・Tさん(30歳)。Tさんが酔っ払って息子(当時4歳)に暴力をふるう様子を撮影した約2年前の動画がつい最近になってフェイスブック(Facebook)に投稿された。動画の中でTさんは、罵りながら息子の顔面を叩いて「殺してやる」と脅していた。
こうした中、過去の動画が投稿された翌日の17日、約100人もの見知らぬ男女の集団が突然Tさんの部屋を訪れた。この集団は鍵を壊してTさんの部屋に侵入し、寝屋の奥に隠れていたTさんを外に引きずり出して「子供に暴力をふるった罪を悔い改めろ」と罵り、集団のうち10人以上が無抵抗のTさんに殴る蹴るの暴行を加えて、現場を去った。Tさんは軽傷を負った。
ライブ配信されたこの集団暴行の動画には、Tさんが土下座して手を合わせながら謝罪の言葉を繰り返す様子が映っており、世間を騒がせた。
Tさんによると、2017年にTさんが子供に暴力をふるう様子を撮影していたのは前妻のThさん(26歳)。2人は2018年11月に離婚しているが、前夫であるTさんが別の女性と再婚することを耳にしたThさんが、憎しみを晴らすために昔の動画を拡散したものとみられる。
この集団暴行事件を巡って、警察はTさんを暴行した集団の行方を追うなどして捜査を進めている。事件後にTさんは、フェイスブックに「2年前に息子に暴力をふるったことを深く反省しています。どうか許してください。インターネットユーザーのみなさん、本当に申し訳ありませんでした」との内容の書き込みを投稿した。