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ベトナムにおけるたばこ1箱の価格は6000~2万VND(約28~92円)で、世界保健機関(WHO)によると世界でもたばこの価格が安い国トップ15に入るという。WTOは販売価格の70%相当のたばこ税を推奨しているが、ベトナムのたばこ税は販売価格の35%程度で、世界の平均56%を大きく下回る。ベトナムでは卸値に対するたばこ税が直近13年間でわずか+20%しか引き上げられていない。
WTOおよび保健省は、ベトナムはたばこ1箱あたり最低5000VND(約23円)の税を課すべきだとしている。また、たばこ税を引き上げることで政府の収入が増え、たばこの小売価格が上がることで青少年や貧困層によるたばこの購入を抑制できるとしている。
ベトナムは2020年までに男性の喫煙率を47%から39%に低減させることを目標に掲げているが、専門家らは目標達成にはたばこ税の引き上げが不可欠だと指摘する。
世界では毎年800万人がたばこにより命を落としているとされ、このうちベトナム人は4万人に上る。
財政省は2018年に、たばこ税の増税について、全ての種類のたばこに対して1箱1000VND(約4.6円)増税する案と、2021年までに販売価格の85%まで引き上げる案を挙げた。しかし、専門家らは2020年までに男性の喫煙率を39%まで低減させるには1箱あたり2000~5000VND(約9~23円)のたばこ税が必要だとしている。