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ハノイ市人民評議会は5日、市内の道路42本と公園1か所の命名及び道路5本の全長の修正に関する決議を採択した。新たに命名された道路のうち、ナムトゥーリエム区のグエンバンザップ通りとチャンフウズック通りの交差点からスアンフオン陸橋までの全長900m、幅50mの道路は、実業家のチン・バン・ボー氏(1914~1988年)の名前から「チンバンボー通り」と名付けられた。
チン・バン・ボー氏は、ハノイ市の実業家の家庭で3人兄弟の末っ子として生まれた。ボー氏の両親は布地販売店「フックロイ」を経営する傍ら、多くの実業家を育てたことで知られている。ボー氏は1932年にホアン・ティ・ミン・ホーさんと結婚。フックロイの経営を受け継ぎ、外国とも貿易して大繁盛させた。
ボー氏は、1945年の8月革命の際に故ホー・チ・ミン主席の呼び掛けに応じて、計5147テール(18.75kg)の金(きん)をベトナム民主共和国政府に寄付した。ボー氏は1988年に74歳で、妻のホーさんは2017年に104歳で亡くなった。
夫妻はホアンキエム区のハンガン通り48番地の家で暮らしていた。この家は8月革命で故ホー・チ・ミン主席が独立宣言を起草した場所として知られ、後に歴史遺跡として国に寄贈された。